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深遠な信仰の歴史が織りなす「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界文化遺産・丹生都比売神社

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深遠な信仰の歴史が織りなす「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界文化遺産・丹生都比売神社/若一調査隊

「世界遺産」

かつて、高野山へ登る前に参拝したといわれる丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の入り口
JR妙寺駅~約6.4㎞ 徒歩約2時間30分

高野山の霊場に向かう途中に丹生都比売神社がある。

2004年 世界遺産登録
「紀伊山地の霊場と参詣道」
12番目・紀伊山地の霊場と参詣道(三重県、奈良県、和歌山県)(平成16年記載)
登録面積506.4ha 緩衝地帯面積1万2100ha 参詣道延長347.7㎞

現在日本に世界遺産は、23個
最近では百舌鳥・古市古墳群 -古代日本の墳墓群

北海相:知床
青森県、秋田県:白神山地
岩手県:平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群
東京都:小笠原諸島・国立西洋美術館本館
栃木県:日光の社寺
群馬県:富岡製糸場と絹産業遺産群
静岡県、山梨県:富士山-信仰の対象と芸術の源泉
岐阜県、富山県:白川郷・五箇山の合掌造り集落
京都府、滋賀県:古都京都の文化財
奈良県:法隆寺地域の仏教建造物・古都奈良の文化財
兵庫県:姫路城
広島県:原爆ドーム・厳島神社
島根県:石見銀山遺跡とその文化的景観
福岡県:神宿る島 宗像・沖ノ島と関連遺産群
長崎県:長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産
鹿児島県:屋久島
沖縄県:琉球王国のグスク及び関連遺産群
岩手県、静岡県、山口県、福岡県、熊本県、佐賀県、長崎県、鹿児島県:明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業
7か国(日本、フランス、アルゼンチン、ベルギー、ドイツ、インド、スイス)にまたがる「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」の構成資産の一つ

丹生都比売神社に祀られる丹生都比売大神は、高野山を開いた弘法大使・空海と密接な関係

「丹生酒殿神社」/若一調査隊

住所:和歌山県伊都郡かつらぎ町三谷631
御神木 大イチョウ 幹周5.26m 樹高25m 樹齢300年
2016年高野山道3.8ha 24.6㎞
三谷坂(丹生酒殿神社)など世界遺産に追加登録

丹生都比賣神社の御祭神の出発点
四柱(丹生都比賣大神・高野御子大神・御食都比賣大神・市杵島比賣大神)の御祭神を祀っている。
天照大神の妹神・丹生都比売大神が最初に降臨したのが丹生酒殿神社とされる。

丹生都比賣大神と高野御子大神 親子の神様
二柱の神様がいたからこそ弘法大師・空海は高野山を開くことができたといわれている。

丹生都比賣大神は、紀伊の国や隣の大和の国を巡りながら人々に農業やモノづくりを教えた。
ここでは、紀の川の水を使ってお酒を醸した。

【鎌八幡宮】
神様にお願いしながら御神木に鎌を差し込み、お願い事が叶う時は鎌が食い込んで深く入っていき敵わないときは弾きされると言われている。
イチイガシが御神体 1909年に合祀
無病息災・子宝・受験などにご利益
今は、自然保護の観点から鎌を形どった絵馬に願い事を書く

丹生酒殿神社が出発点の世界遺産「三谷坂」
丹生都比賣神社までの約6㎞ 高低差400mを経由して高野山へ
空海の笠がかかった「笠石」や丹生都比賣神社の目印「まっとう岩」など歴史的遺物もある。

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「紀伊國一之宮 丹生都比賣神社」

住所:和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野230

1700年以上前に創建されたと言われている。
応神天皇が社殿を寄進 紀伊山地北西部一帯を神領地とした。

「丹」丹砂という鉱石から採れる朱色の顔料の事
朱色には 古来魔除けの力があり悪しきを退ける強い女神として信仰

【外鳥居】
屋根がついていて横に柱がある「両部鳥居」
金剛界・胎蔵界 真言密教の2つの世界を表してる。
金剛界・胎蔵界は、仏教の悟りの境地 曼荼羅の教え

なぜ神社の鳥居に仏教の要素が
神仏習合・神仏混淆の原点のひとつがここ
神道と仏教が合体して成立しているのが神仏習合
この特殊性・独自性も世界遺産に登録される大きな評価の対象になった。

紀伊山地の霊場から神仏習合という独自の信仰感が形成された。

【輪橋(太鼓橋)】
豊臣秀吉の側室・淀殿が寄進した。

【楼門】国指定重要文化財

【本殿】国指定重要文化財
一間社春日作りの建築方式では日本最大規模

御祭神は四柱
第一殿・丹生都比賣大神
第二殿・高野御子大神
第三殿・御食都比賣大神
第四殿・市杵島比賣大神が祀られている。

丹生都比賣大神・高野御子大神
弘法大師は、こちらの神様との関係において高野山を築いた。

弘法大使・空海は、唐で真言密教の勉強をして日本に帰国
根本道場を創ろうとふさわしい場所を捜し歩き山で体の大きな漁師と出会う。
城と黒の2匹の犬を連れて弓矢を携えてていた猟師(化身)の協力を得て道場にふさわしい土地・高野山へ犬が導いた。
その猟師(化身)こそ高野御子大神であった。
丹生都比賣大神から神社の土地を借り受け高野山を開山したとされる。

弘法大師は、二柱の神様を祀る「御社」を境内に建てた。

丹生都比賣神社と高野山には深い関係
高野山のお坊さん専用のお札立て 本殿玉垣前の奉納札
丹生都比賣神社は、空海さんに高野山雄土地を差し上げた守護神という関係になっている。
高野山のお坊さんは100日修業が終わると必ずお札を奉納するというしきたりがある。
高野山で僧侶になる人は修業の前と後に丹生都比賣神社に守護を願うお札を奉納する習わしが今も残っている。

アニミズム 全ての物に霊魂が宿るとする信仰
世界は、一神教的な考え方

弘法大師を高野山へ導いたお使いの犬の伝説に基づいて
ご神犬 大輝号とすずひめ号の2匹の紀州犬が行事で活躍している。
1200年前に紀州犬という言葉はなかったが絵の犬から紀州犬だという事で寄進していただいた犬


(大体の距離であり 実際のコースとは異なります。)

丹生都比売神社|紀伊山地の霊場と参詣道の世界文化遺産
丹生都比売神社は、和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野にある神社。式内社、紀伊国一宮。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社。 別称として「天野大社」「天野四所明神」とも。全国に約180社ある丹生都比売神を祀る神社の総本社である。

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